ネイティブアメリカン・天の川の伝説を3つ紹介

アメリ先住民族に伝わる、

天の川についての3つの物語です。

セミノール族の天の川伝説

はるか昔、ブレスメーカーは
空に向かって息を吹き、
天の川を生み出しました。
夜空に広が​​るこの広い道は、
西の都市へと続いています。
そこは、善良なインディアンの魂が
死ぬときに行く場所です。

インディアンの悪い魂は
埋葬された地面に残ります。
セミノール・インディアンは森を歩き、
悪人が埋葬されている場所に
足を踏み入れると恐怖を感じます。
たとえ墓が藪で覆われていても、
彼らはそこに悪い人が埋葬されていると
常に知っているようです。

セミノール族は、
部族の一人が死んだ後、
天の川が最も明るく輝くと言います。
彼らはこれが、
旅するセミノールのために
天空の都市への道を明るく
照らすためであると信じています。

善良なインディアンが天の川を渡れるためには、 
まず誰からも好かれる人でなければなりません。
邪悪な話し方をしたり、嘘をついたり、
盗みをしたりする人であってはなりません。
彼は常に勇敢であり、
セミノールにとっての名誉でなければなりません。

セミノール語で、ソ・ロ・ピ・ヘ・ニは
「精霊の道」または
「人間の魂のための天の川」を意味します。
そして、イフ・イ・ヘ・ニは
「犬の道」を意味し、
死んだ犬や他の動物の魂が通る空の道です。
精霊は天空都市から地上に戻ることはありません。
セミノールは、
幽霊のような訪問者が戻ってきて、
再び自分たちの人々を
訪ねてくるとは信じていません。

天の川沿いには雨と虹が住んでいます。
セミノールの言葉で「虹」は
「雨をやめる」という意味で、
虹が現れるとそれが機能します。

太陽が食されると、
セミノールはヒキガエルがやって来て
太陽をかじったと言います。

ヒキガエル
太陽が消えるまで太陽を食べ続けます。
セミノールの狩猟者は
ヒキガエルを見つけるたびに矢を放ち、
日食や月食を防ぎます。
セミノールの狩猟者は、
ヒキガエルが現れたときに
大声で追い払うのが好きです。

天の川沿いには北斗七星があり、
セミノールの船のように見えます。
彼らは、善良なセミノールの魂を
天の川に沿って天空の都市まで
運ぶために使用されると言われています。
セミノール族は明けの明星を
明日の星と呼び、
宵の明星は彼らにとって
赤い星として知られています。

http://www.indians.org/welker/milkyway.htm

天の川の誕生・チェロキー族の伝説

昔、世界がまだ若かった頃、
空には星があまりなかった。
当時、人々はトウモロコシを食料としていた。

乾燥したとうもろこしは、
大きな切り株の中に入れて、
長い木の杵でたたいて
コーンミールにすることができた。
コーンミールは大きな籠に入れて保存した。
冬の間は、挽いた粉を
パンや粥にすることができた。

ある朝、老人とその妻が
コーンミールを買いに貯蔵カゴに向かった。
すると、夜のうちに何者かが
コーンミールの中に入り込んでいた。
チェロキーインディアンの村では、
誰も他人のものを盗まない。

そして、コーンミール
地面に散らばっていることに気がついた。
こぼれたコーンミールの真ん中には、
巨大な犬の足跡があった。
その犬の足跡はとても大きかったので、
老夫婦はこれが普通の犬ではないとわかった。

老夫婦はすぐに村の人々に知らせた。
これは別世界から来た
霊犬に違いないと判断したのだ。
村人たちはその霊犬が
自分たちの村に来ることを望まなかった。

彼らは、二度と戻ってこられないように
犬を脅して追い払うことにした。
彼らは太鼓と亀の甲羅のガラガラを集め、
その日の夜、
コーンミールが置いてある辺りに隠れた。

夜遅く、彼らはたくさんの
鳥の羽音のような音を聞いた。
見上げると、
巨大な犬が空から舞い降りてきた。

それはバスケットの近くに降り立ち、
コーンミールを大口で食べ始めた。

突然、人々は飛び起きた。
その音はとても大きく、
まるで雷のようだった。
巨大な犬は振り返り、小道を走り始めた。
人々はできるだけ
大きな音を立てて追いかけた。

巨犬は丘の頂上まで駆け上がり、
コーンミールを口の両側から
こぼしながら空に飛び上がった。

巨大な犬は黒い夜空を走り抜け、
見えなくなった。しかし、
口からこぼれたコーンミール
空を横切る道を作った。
コーンミールの一粒一粒が星になった。

チェロキーインディアンは、
その星の模様を、
gi li' ut sun stan un' yi (gil-lee-oot- soon stan-Unh-yee) 
「犬が走った場所」と呼ぶ。
こうして天の川が誕生したのである。

https://www.firstpeople.us/FP-Html-Legends/HowTheMilkyWayCameToBe-Cherokee.html

コヨーテと天の川

アメリカ先住民ナバホ族の伝説

コヨーテは、
グレート・スピリットが
夜空に星を作るのを手伝いたいと思った。
「問題ない、簡単」とコヨーテは思った。

何年か星空に星を置き続けた後、
コヨーテは飽きてしまった。

「空に何か絵を描こう。」
コヨーテは考えたが、何も思いつかなかった。

クマがやってきて言った。
「僕を空の真ん中あたりに置いてよ。」
コヨーテは同意した。
ベアーの星の絵を北斗七星と呼ぶ人もいる。

するとウサギが飛び上がって、
夜空に浮かぶクマを見て言った。

「みんなウサギが好きだから、
コヨーテ、僕と僕の家族を空に入れてよ。
夜空には小さな生き物が必要だ。」

フクロウはネズミとウサギの話を聞いて、
「コヨーテ、鳥たちのことも忘れないで。
コヨーテ、鳥のことも忘れないで。」

コヨーテは言った。
「そんなの大変すぎる!」

そこでコヨーテは、
残っている星を全部つかまえ、
空に放り投げた。
こうしてコヨーテは天の川を作った。

https://worksheetsplus.com/Reading/3rdReadingMilkyWay.html

 

日本では、七夕のイメージで天の川を見上げることが多いかも知れませんが、ロシアでは鳥の道、タイでは豚の道と呼ばれています。

また、チェロキー族の伝説では犬がオートミールをこぼして星になりますが、エジプトでは女神イシスがセトに追われたとき、こぼれた麦の穂が星になります。

世界各地に伝わる天の川伝説を調べてみるのも面白いかも知れないですね!