2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

オキシリンクス・パピルス:古代エジプトのゴミの中の歴史的宝物

オックスフォード大学の研究者バーナード・グレンフェルとアーサー・ハントは、1897年に古代エジプトの都市オキシリヒンクスの乾燥した遺跡の中から、数十万個のパピルスの断片を発見しました。 これらの紙片は、エジプトのヨシ科の植物から作られ、1000年以…

オマーンのウム・アン・ナール文化の遺跡から4000年前の装飾品などが出土

オマーンで調査された初期青銅器時代の集落 2022年11月10日 (観光)DAHWA, OMAN-The Miami Heraldによると、 オマーン北部のAl Batinah Governorateで、5000年前の集落の痕跡がオマーンとアメリカの研究チームによって発掘されたとのことです。 考古学者のNa…

地震を起こす龍や鯰と、それを抑え鎮める柱という概念

要石とは、何であろうか。中世の要石とはどのようなものであったかを明らかにしてゆくことにしよう。 https://tabi-mag.jp/ib0192/ https://tabi-mag.jp/ch0378/ その場合の大前提を三点だけ指摘しておくと、第一点は、要石とは本来「金輪際」、すなわち仏教…

独銛のシンボリズム②中世では柱状ないし棒状のものは聖なる独銛

独銛のイメージの連鎖 独銛のかたちのシンボリックな意味や意義を、さらに踏み込んで考察してゆくと、 独銛はイメージの連鎖となって、聖なるモノやトコロを次々に独銛の変形した姿として表象していることがわかってくる。 次のように言い換えたほうがよいか…

独銛のシンボリズム①中世の日本は、独銛の形状だった。

独銛とは、密教で、煩悩を破砕し菩提心を表す金剛製の法具。 中世においては、この形が、日本の表象に使われていました。 参考 独銛のシンボリズム(14頁)https://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/17/17938/13568_9_%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E…