ネイティブアメリカンは、入植者にお菓子のような甘い木の実を紹介しました

ポーポーアメリカの秘密のネイティブフルーツ

アリソン・エルンスト
https://www.homestead.org/fruits/pawpaw-american-native-fruit/

オザーク産バナナ。
クエーカー・ディライトアシモヤ。
ヒルビリーマンゴー。
この比較的無名の果物は、
多くの地方名で呼ばれているが、
ポーポーが最も一般的である。

ポーポー(Asimina triloba)は、
拳ほどの大きさしかない
地味で小さな黄緑色の果実だが、
わが国の拡大に大きな役割を果たした。

ルイスとクラークをご存知だろうか?
もしアメリカ先住民が、
この勇敢な探検家たちに
アメリカ固有の秘密の果実について教えなければ、
あなたは知らなかったかもしれない。

地図、メモ、標本、情報を満載して
帰路につく途中、
ルイス・クラーク探検隊は食糧不足に陥った。
幸運なことに、
ちょうどポーポーの季節であったため、
乗組員たちは他の食料調達手段が
見つかるまでポーポーを食べてしのいだ。
どうやら探検家たちは、
乗組員たちがポーポーを本当に喜んで
食べていたことを指摘し、
たとえ他のものが見つからなくても
喜んで食べ続けただろう、と述べている。

トーマス・ジェファーソンは、
モンティチェロにシンプルなポーポーを植えた。
入植者たちが植えた木が実をつける前に、
すぐに「お菓子」のような
美味しさを手に入れることができるため、
ポーポーの木立の近くに
家やコミュニティが建てられた。

今日、イリノイ州ミシガン州
インディアナ州などには、
ポーポーと名付けられた地域があり、
この事実を思い起こさせる。

ジョージ・ワシントンでさえ、
冷やしてデザートに好んだと言われている。
しかし、初期のアメリカ人にとって、
ポーポーが食料品としてだけでなく、
心の中でも特別な位置を占めていたことは確かだ。

では、何が起こったのか?
大統領や貧民の食卓を飾った
この小さな淡緑色の大いなる実を
なぜ私たちは忘れてしまったのだろう?
従兄弟のバナナと同様、
賞味期限が比較的短く、
毎年数週間しか食べられないからだ。

そして、その時期が今なのだ。

9月末から10月初めにかけての数週間、
ポーポーは熟し、食べごろを迎える。
ポーポーはしばしば木から地面に落ち、
人間や獣に喜んで食べ尽くされる。
実際、この小さな果実には
伝統的な民謡まである。
それは次のようなものだ。

ネリーはどこ?

ネリーはどこ?

ネリーはどこ?

ポーポー畑のずっと向こうだよ。

ポーポーを拾って ポケットに入れるんだ

ポーポーを拾って ポケットの中へ

ポーポーを摘んで ポケットの中へ

ポーポー畑のずっと向こうで。

https://youtu.be/KJE8dH2R-rc?feature=shared

この歌にあるように、
ポーポーはしばしばパッチ状に成長する。
これらのパッチは、
互いにクローンとして成長する傾向があるため、
同じ植物である可能性が高い
(これは、我が家のポーポーパッチを
定期的に間引かなければならない私が
証明できる事実である)
しかし、ポーポーの群生地を見つけるのは、
何を探しているのかがわかっていて、
お腹が空いていれば簡単だ。

この植物そのものを見分けるのは簡単だ。
海から海まで、
そしてメイン州ミシガン州
厳しい北部の森でさえも生育する熱帯植物で、
大切にしている観葉植物が
黒くなって枯れてしまうような
寒い冬でも生き延びる。

葉は長さ6~12インチ、幅3~5インチの、
大きくて濃い緑色の単純な楕円形をしている。
葉をつぶすと、
トマトやコショウのような独特の香りがする。
この葉は枝の上で交互に生え、
枝の先は柔らかい「裸芽」となっている。
この柔らかい芽は、
著名な野生動物画家で博物学者の
ジョン・オーデュボンが絵筆として使ったものだ。

木そのものは比較的小さく、
20フィート(約1.5メートル)を
超えることはほとんどない。
私には、この木はいつも飲み物を
欲しがっているように見え、
しばしば「垂れ下がっている」ように見える。
しかし、葉は大きく、枚数も多いため、
その重みに耐えかねて
垂れ下がっているだけで、
おそらく飲み物は必要ないのだろう。

春には、花粉媒介者として
ハエやカブトムシにアピールするため、
半円玉大の茶紫色の3弁花を咲かせる。

受粉が終わると、
小さな緑色のポーポーがバナナのように
房状になり始める。
それらは秋口に熟すまで成長し続ける。
私には熟しすぎたバナナのような味がする。
マンゴーとバナナを混ぜたような
味だと言う人もいるが、
ポーポーがとても甘いことは皆同じだ。

一番おいしい食べ方は、すぐに食べること。
地面から拾い上げて裂く。
ポーポーを食べるのにマナーは何もない。
長方形の種から果肉を吸い取り、
イカの種のように吐き出すのが快感だ。
果肉が指にくっついたり、
シャツを伝ったりするのは覚悟の上だ。
それも楽しみのひとつだ!

ポーポーは常温で数日保存できるが、
それ以上長く保存するつもりなら、
保存のための工夫が必要だ。

ネイティブ・アメリカンは、
果肉をケーキに入れて乾燥させて保存していた。
しかし、皮をむいて冷凍保存するのが、
今の時代には最善の方法だろう。

果肉はバナナと同じように
ほとんどのレシピに使える。
ポーポーパンを食べたことがあるが、
普通のバナナブレッドより少し甘かった。

バナナの代わりにポーポーのプリン?
感謝祭にポーポー
カスタードパイはどうだろう?
収穫したポーポー
ワインやビールにすることもできる。
どちらも保存するための伝統的な方法だ。

私の意見では、
ポーポーを見つけるには森の中で
見つけるのが一番だが、
それが難しい場合は、
地元のファーマーズ・マーケットに
行ってみるといい。
ただし、ポーポーは旬が短く、
賞味期限も短いので、
売っているところはあまり多くない。

野生のポーポーを見つけることに次いで良いのは、
自分で栽培することである。
もしかしたら、数年後には、
自分のポーポー畑でポーポーを収穫して、
市場を開拓し、ポケットに
小銭を入れることができるかもしれない。

インディアナ・バナナ。
アメリカン・カスタード・アップル。
バナンゴ。

どのように呼ぼうと、
このおいしい原産フルーツを、
今年もなくなる前に試してみてほしい。

https://youtu.be/A3u6GZh6zXQ?si=eJbz-PExBAkmOTNU

〈補足〉ネイティブアメリカンの文化では、ポーポーの木の皮をラグマットや魚獲りの道具に使ったりもしていました。