毎年 4 月、古代ローマ人は自分たちの街の誕生日と、新しい群れを牧草地に連れ出すことを祝いました。

https://oldeuropeanculture.blogspot.com/2023/03/parilia.html

ハッピー・パリリア。
4月21日に行われたこのローマ時代の祭りは、
羊飼いと羊の神パレスを讃え、
羊飼いと羊を清めるものでした。

篝火が焚かれ、
羊飼いと羊が炎の中を飛び越えて浄化される。
ジョセフ・ブノワ・スヴェが描いた絵は、
この祭りを再現しています。

ローマ人がパレスを 
知らなかったというのは面白いですね。

でも、オヴィッドがパリリアは
ローマ建国より前だと言っていることを考えると、
パレスと関連する儀式はローマ以前のもので、
ローマ以外の起源である可能性も高いですね...。

私もパレスが誰なのか、
何なのかは知りません。
しかし、いつか誰かが
この謎を解くのに役立つかもしれない情報を
ここでいくつか追加したいと思います。
まず、パリリアの儀式について見てみましょう:

"...羊小屋が緑の枝で飾られ、
門に花輪がかけられた後、
残りの儀式はこの順序で行われた..."

"...日が暮れると、
羊飼いは羊を清める:檻を掃除し、焚き火をする。
羊飼いはこの炎の中を、羊を引きずって飛び回る。
そしてパンとミルクの供物をパレスに捧げた..."

"...これらの供物の後、
羊飼いは手を露で濡らし、
東を向き、祈りを4回繰り返す。
羊飼いと群れを守るパレスの保護を要請する..."

"...農村祭りの最後には、  
牛乳とサパ(煮詰めたワイン)を混ぜた飲み物、
ラニカが使われた。
この飲み物を飲んだ後、
羊飼いは3回火をくぐり、儀式を終わらせる。"

つまり、4月21日は
5月1日にとても近いのです。

この日は、世界のある地域では
ルテイン(Bealtaine)と呼ばれ、
ケルトの夏(5月~10月)の始まりを示す日であり、
1年の半分が太陽に支配されていました。

スコットランドのベルテーンでは、
羊や牛を、
儀式で焚かれた1つの火から派生した
2つの火の間を歩かせて清める。

そして、同じ日に
アイルランドでも同じことをした。

4月21日は4月23日の
セント・ジョージの日にとても近い。

そして、かつてバルカン半島では、
セント・ジョージの日の夜明けとともに、
「病気やヘビから守るため」に、
人や家畜(羊や牛)が歩く間に
2つの火を灯した...とのことです。

セント・ジョージは
スラブ古来の太陽神ジャリロ
(明るく燃える者)
キリスト教化したものであり、
蛇は太陽に従う動物であることから、
人々が太陽の日に
蛇を守る儀式を行ったことは明らかである...。

しかし、セント・ジョージと
セント・マイケルを祝う時、
実に興味深いことがあります...

ドラゴンを殺す人たちです。
彼らは、太陽の領域であり、
ドラゴンの領域である「古い夏」の始まりと終わりを示します。

ちなみに、セルビアの旧暦では、
太陽暦も夏と秋に分かれていて、
夏は夏の聖ゲオルギスの日から始まり、
冬は冬の聖ゲオルギスの日から始まります。

夏の始まりの日(頃)に行われる火の祓い。
"煌々と燃える者 "であるジャリロが支配する季節。

昔、バルカン半島では、
セント・ジョージの日の朝、
子供たちはイラクサを振りかけられ、
「健康になるように」
と起こされたというから面白い...。

イラクサに刺されると火傷のような感覚になり、
セルビア語でイラクサに刺された時の表現は
「ožariti se」(火傷する)...と言います。

かつてマケドニア
スコプスカ・クルナ・ゴラ地方では、
聖ジョージの日の早朝、
女性たちがイラクサで家を掃いたそうです:Ѓурѓовденски обичаи (1956)残念ながらもうYoutubeでは見られませんが...。

セルビア語に「on žari i pali」という表現があり、
「彼は火を燃やし、火を灯す」という意味です。
ジャリロ、ジャリロ、パリロ...夏の燃える太陽...。

羊飼いの子供たちが
春に花のリースを作っているところです。

パリリアの儀式の説明から:

"...羊小屋が緑の枝で飾られ、門にリースがかけられてから..."

セルビアでは、
聖ゲオルギウスの日に、幸運と健康を願って、
家の門に野生の花や薬草のリースを飾るそうです...。

パリリアの儀式に関する記述より

"・・・その後、パンとミルクの供物がパレスに贈られた・・・"

セルビアのパンとミルクを使った聖ゲオルギウス祭の儀式

これは、セルビアで作られる
儀式用のパン「クラヴァイ」
(発音はクラヴェイ)です。

昔は「premlaz」といって、
聖ジョージの日の前日に行われる、
その年の最初の乳搾りの儀式で、
乳搾りの季節の始まりに使われていたそうです。

パリリアの儀式の説明から
「...これらの供物の後、
羊飼いは手を露で濡らし、東を向いて...祈る...」。
夜明けに東を向いて祈る羊飼いは
誰なのかと思ったら、
「パリ」(燃やす)神である太陽だった。

それと、なぜ祈る前に
「手を露で濡らす」のでしょう?

初夏に火で清めることを信じた地域では、
初夏に露で清めることも信じられていたようですが...」。

これは、私が以前読んだだけの習慣のひとつです。
聖ジョージの日の朝、
女の子たちは畑に行って露で顔を洗い、
一年中美しい顔でいられるようにするのだそうです。

マケドニアのスコプスカ・クルナ・ゴラ地方で収録。からです:Ѓурѓовденски обичаи (1956)は、残念ながらもうYoutubeで見ることはできませんが...。

しかし、この儀式は
セルビア人の間でも広まっていて、
いわゆる「ハーブ・フライデー」と呼ばれる、
セント・ジョージ・デー前の最後の金曜日に露浴が行われていたのだそうです。

そして、アイルランド人も
ルテインの朝にやっていた...
セント・ジョージ・デーが
何であるかを示すもう一つの指標だ。

興味深いことに、
ラトビアではJāņiの日(夏至)にも
同じ儀式が行われます。

女の子は朝露で顔を洗うので、
その顔はいつも白く美しい」
...気候によって儀式の日付が変わるという素晴らしい例です。

というわけで今日はここまで。
ここまでやってもまだパレスが誰だかわからない...
でも推測はできる。

特に最近、メソポタミアの死神、
ネルガル(晩夏の破壊的で燃える太陽の擬人化)
の名前の1つが
「パリル」だと知った‥

 

2023年4月3日

 

謎に満ちた性別不明のパレスという神ですが、

いくつかの情報によると、

https://mythslegendes.com/en/calendar-april-879/parlia/

この日、ローマ人は羊飼いの保護者である女神パレスを讃える「パリリア」を祝った。

もともとは農耕民族の祭りで、

牛の群れとその飼主を火で清める

(ラスタレーション)ことが含まれていた。

 

とあるので、もしかするとPALESは

女神だったかも知れない

PALESあるいは、PALE(ペレ)とも。